エレクトロニック・エンジニアリング社

エレクトロニック・エンジニアリング社 (Electronic Engineering SpA : 通称エレン)は、1981年に、イタリア・フィレンツェに創設されました。現在では、世界各地に拠点を持つ30以上のハイテクカンパニーと1000名を超える従業員を傘下に治めるグループ会社の頂点に君臨し、こうしたグループ会社で製造される工業用、医療用レーザーの開発・マーケティング業務を中心に行っています。また、文化遺産の保護を目的として使用されるレーザーの開発など、営利を目的としない活動 にも積極的に参画しています。

El.En.グループ DEKA社の製造工場

レーザーのパイオニア

独自の技術と長年培ったノウハウを活かしつつ、国内外の研究機関との提携を行うことで、エレングループは多種多様のレーザーを製造するパイオニアとしての地位を確立しました。デザイン、製造、マーケティング戦略のいずれにおいても、グループ内の叡智と国内外の優れた研究機関から得られる情報を結集することで、個々 の製品がもたらす効果、機器本体に備わる性能が更によりよいものへと進化するよう、努力を続けています。

エレングループは、皮膚科、内視鏡外科、耳鼻咽喉科、形成外科、婦人科、美容整形外科、スポーツ医科、歯科など、さまざまな医療分野へ機器を提供しています。こうした多岐分野に亘る機器の製造は医療分野だけにとどまらず、工業部門においても同様に、多くのレーザー機器を開発・製造しています。鉄鋼、紙、布、 皮、木材といった異なる素材を切断したり、穴をあけたり、又はそれらに印章や切込みを付けるといった、細かい作業になくてはならないレーザー機器の製造は、エレンの根幹事業の1つと言えるのです。 こうした医療、工業分野で実践されてきた技術が、芸術の世界でも貢献しています。時間と共に傷んでいく文化遺産が再び美しさを取り戻す上で、選択的に必要な部位だけを狙って処理することの出来るレーザーの正確性が、作品の持つオリジナリティーを蘇らせるのです。

デカ・メラ社

同じくイタリア・フィレンツェに本社を構える、デカ・メラ社（DEKA M.E.L.A. Srl : 通称デカ）は、エレングループの医療・美容機器製造部門として、1990年に設立されました。 現在では、レーザーのみならず、様々な医療・美容機器の製造・販売を世界各地で行っています。 医療分野に使用されるレーザーには様々な種類がありますが、1つの会社が全てのレーザーを自社で開発・製造、販売することは技術的にも、経済的にも難しいとされています。 こうした中、エレングループという強力なバックグラウンドを持ったデカ社は、世界市場で医療用として商品化されているあらゆる種類のレーザーを全て製造している、世界でもきわ めて珍しい会社の1つとなっています。現在デカ社は、このような幅広い商品群を武器に、世界63カ国と取引を行っています。