ビタミンC誘導体とは?化粧水選びのポイントについても確認!

更新日:2023.5.11

スキンケアに関する情報を探しているなかで「ビタミンC誘導体」という言葉を目にしたことはありませんか?

ビタミンCは食品にも含まれているため親しみはあるものの、ビタミンC誘導体とはどのようなものなのか、ご存じではないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ビタミンC誘導体の概要と、ビタミンCとの違いとともに解説します。

美容に力を入れたいとお考えの方はぜひ最後までご覧ください。

ビタミンC誘導体とは?

ビタミンC誘導体とは、簡単にいうと、ビタミンCの弱点を克服した性質の近い成分のことです。

近年は美白や美肌などの観点で、多くのスキンケアアイテムにビタミンCが配合されています。

しかしビタミンCは、空気に触れると酸化しやすく、また水に溶けると活性が失われるという繊細な成分でもあるため、しっかりと効果を得ることが実は難しいのです。

一方でビタミンC誘導体では、ビタミンCにあったそのような弱点が克服されています。

ビタミンC誘導体は、肌に吸収されてから酵素の働きによってビタミンCに変化するという仕組みであるため、酸化したり活性が失われたりするリスクが非常に低くなっています。

これにより、本当に働いて欲しいところできちんと効果を発揮するようになるのです。

ビタミンC誘導体で期待できる効果

ビタミンC誘導体は、肌の中に入ってからビタミンCに変化する成分です。

そのため、基本的な効果はビタミンCと変わりません。

ただし、ビタミンCよりもしっかりと効果が得られるという期待ができます。

ビタミンCには、シミやしわの発生の一因である「活性酸素」のはたらきを抑える、「抗酸化作用」とよばれる効果があります。

そのため、ビタミンC誘導体を適切に取り入れることで、シミやしわの発生を抑え、エイジングケアの効果が期待できるでしょう。

また、ビタミンCにはシミやそばかすの原因である「メラニン」の発生にかかわる酵素を抑える役割もあるため、美白効果を狙いたい方にもおすすめです。

さらに、皮脂の分泌を抑えるはたらきもあるため、皮脂が原因のニキビに悩まれている方も取り入れてみてはいかがでしょうか。

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ビタミンC誘導体の種類とそれぞれの特徴

ビタミンC誘導体には3つの種類があります。

基本的な効果はいずれも大きく変わりませんが、それぞれ性質が異なるため、ご自身のお悩みに合わせてより適切なアプローチができるビタミンC誘導体を選ぶとよいでしょう。

 

水溶性ビタミンC誘導体

主に化粧水や美容液といった、水に近いテクスチャーのスキンケア用品に使われているビタミンC誘導体は、水溶性ビタミンC誘導体とよばれるものです。

リン酸とよばれる成分を結合させることで、皮膚から吸収しやすく、また効果が長く持続できるようになっています。

スキンケア用品の成分一覧で「リン酸アスコルビルナトリウム(APS)」「リン酸アスコルビルマグネシウム(APM)」と表記されているものは水溶性ビタミンC誘導体です。

水溶性のものは、ビタミンC誘導体のなかでも、特にメラニンの生成を抑える美白効果や、皮脂の分泌予防によるニキビの予防効果が期待できます。

さらに、即効性が比較的高いため、すぐに効果を得られる可能性が高いという特徴もあります。

ただし、皮脂の分泌を抑えることで肌が乾燥しやすくなってしまうため、乾燥肌の方の使用や、寒い季節での使用には気を付けましょう。

脂溶性ビタミンC誘導体

水溶性ビタミンC誘導体に油分を結合させると、脂溶性ビタミンC誘導体とよばれる成分に変化します。

脂溶性ビタミンC誘導体は、油分になじみやすいという特徴があるため、保湿クリームなどのこってりとしたテクスチャーのアイテムに用いられることが多いです。

成分表では「テトヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IPVC-IP)」「L-アスコルビン酸パルミチン酸エステル(VCパルミテート)」と表記されます。

水溶性のものよりも角質層の奥まで浸透するため、長年お悩みのシミに徹底的にアプローチしたいとお考えの方におすすめです。

また、油分と結合することで保湿力が増しているため、水溶性ビタミンC誘導体では肌が乾燥してしまうという方も安心して使用できるでしょう。

一方で、水溶性ビタミンC誘導体と比べると即効性は劣るという点には注意が必要です。

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両親媒性ビタミンC誘導体

従来の水溶性ビタミンC誘導体にパルミチン酸とよばれる成分を加えることで、水溶性と脂溶性両方の長所を兼ね備えた、両親媒性ビタミンC誘導体とよばれるものもあります。

成分表では「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)」「イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS)」などと表記されています。

両親媒性ビタミンC誘導体は、水溶性のもつ即効性と、脂溶性のもつ浸透力をもっているため、比較的すぐに、そして肌の奥までアプローチが行き届くという特徴があります。

ビタミンC誘導体が含まれている化粧水を選ぶとき・使うときのポイント

ビタミンC誘導体が含まれている化粧水で高い効果を得るためには、選び方と使い方のポイントをしっかりと押さえましょう。

ポイント➀配合成分をチェックしてより効果的なものを選ぶ

ビタミンC誘導体が含まれている化粧水を選ぶ際は、複数のビタミンC誘導体が含まれているものを選びましょう。

ビタミンC誘導体には水溶性と油溶性、そして両親媒性の3つの種類があります。

種類によってそれぞれ強みとなる効果も異なるため、複数の種類が入っているものを使用することで、より効果を得られます。

また、乾燥肌でお悩みの方は、セラミドなどの保湿成分を含んでいるものを選びましょう。

ポイント②推奨量を守る

どのような化粧品にも、必ず推奨量はあります。

すぐに効果を得たいからといって過剰に使用すると、かえって肌のトラブルにつながってしまう可能性があるため、必ず推奨量を守って使用しましょう。

また、体質や肌質によっては、ビタミンC誘導体の成分が合わずに、肌荒れなどのトラブルが発生してしまう可能性もあります。

そのため、ビタミンC誘導体化粧水を初めて使う場合は、少量から試してみることをおすすめします。

ポイント➂スキンケアの最初に使用する

複数のスキンケアアイテムを使う場合、最初にビタミンC誘導体化粧水を使いましょう。

なぜなら、乳液やクリームに含まれている油分が肌に乗っていると、化粧水に含まれているビタミンC誘導体が肌に届かなくなってしまうためです。

ビタミンC誘導体化粧水を手作りするメリット

実は、ビタミンC誘導体化粧水は自分で作ることもできます。

ビタミンC誘導体化粧水を自分で作るメリットを紹介します。

メリット①濃度を調整できる

ビタミンCは、肌のさまざまな悩みにアプローチして効果を発揮する成分である一方で、人によっては肌に乗せるとピリピリとした刺激を感じてしまう場合があります。

そのため、特に肌が弱い方は、ビタミンC誘導体の濃度が低いものから試していく必要があります。

化粧水を手作りする場合は、自分の肌に合うバランスでビタミンC誘導体の濃度を調節できるため、市販品がなかなか合わないという方にとってはメリットといえるでしょう。

メリット②スキンケアの費用を抑えられる

外食で料理を食べるよりも自炊したほうが安いということと同様に、スキンケアも既製品を購入するより自作したほうが費用を抑えられます。

特に、肌が弱いためさまざまな濃度のものを少しずつ試したいという場合は、既製品を一つひとつ購入しては費用がかかってしまいます。

そのため、まずは自作の化粧水で自分に合った濃度を試してコストを節約するという方法もおすすめです。

ビタミンC誘導体の作り方はとても簡単です。

きれいに洗ったスプレーボトルに以下の材料を入れ、ボトルごと振って混ぜるだけで完成します。

ビタミンC誘導体化粧水の材料

  • ・ビタミンC誘導体:1~5g程度
  • ・精製水:100ml
  • ・グリセリン:適量~10ml程度

ビタミンC誘導体は、粉末状のものが通販サイトで購入できます。

はじめは2%程度で作って試しに使ってみて、肌に刺激を感じるようであれば1%程度にまで減らし、特に刺激を感じなければ少しずつ増やしていくとよいでしょう。

また、精製水とグリセリンはドラッグストアで簡単に購入できます。

グリセリンは、保湿効果を得るために必要なものなので、乾燥が特に気にならないという場合や、ほかのスキンケアアイテムで保湿するという場合は不要です。

ビタミンC誘導体はビタミンCの効果がより得られる仕組みでできている成分

今回は、ビタミンC誘導体とはどのようなものなのか、ビタミンCとの違いとともに概要を解説しました。

ビタミンC誘導体とは、ビタミンCの弱点を克服し、肌に入ってからビタミンCの効果が得られるという仕組みになっている成分です。

美白やエイジングケア、ニキビ予防といった肌にうれしいさまざまな効果が期待できるため、適切に取り入れていきましょう。

なお、ビタミンC誘導体化粧水は自分でも簡単に作ることができます。

まずは既製品を使ってみたいという方や、化粧水以外のアイテムでもビタミンC誘導体を取り入れたいとお考えの方は、ビタミンC誘導体成分配合の「フローレスC60」をチェックしてみてください。

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