メンズ脱毛サロンの開業の流れと開業前に行うポイントについて

更新日:2023.5.2

メンズ脱毛は、気になるヒゲやフェイスラインの産毛、うなじ・胸・腕や足・背中といった部位を脱毛できる男性専用の脱毛です。

男女を問わず身だしなみの一環としての脱毛需要が高まるなか、メンズ専用の脱毛サロンも店舗数が充実し、男性向けの脱毛ケアや施術に特化した店舗が増えています。

ここでは、メンズ脱毛に関して需要の高まりやサロンの開業に関する詳しい流れについて紹介します。

昨今のメンズ脱毛の需要

株式会社リンクスホールディングスが行った調査によれば、20歳から49歳まででメンズ脱毛サロンに通った経験のある男性157人のうち、サロンを知ったきっかけとして「サロンのホームページを見た」という回答が全体の33%(第1位)、ついでブログやSNSを通して知った人が30%(第2位)となりました。

第3位の回答は「家族・友人の紹介」で、こちらも第2位と同じく全体の30%という結果に。157人のうち、40人以上はホームページやSNSで興味をもっていることがわかりました。

意外にも割合が低かったものとして、「テレビ」が21%、「チラシ」は11%、雑誌も8%のみにとどまっています。アナログな媒体ではなく、スマートフォンやパソコンなどのデバイスを通して手軽に脱毛サロンに興味をもつ男性が増えているとも考えられます。

ランキングの1位と2位はインターネット上の情報を元に脱毛サロンを利用していますが、第3位は家族や友人のような身近な人が情報源になっています。デジタル世代が増えつつある現在でも、信頼できる人からの口コミは参考にされているようです。

また、株式会社マクロミルが旬の情報についてアンケートを行い、ニュースレターとして紹介する「HoNote通信」vol.183の「美容脱毛・医療脱毛のサービス利用経験」によると、20代の男性のうちで脱毛サロンに通ったことがある、または現在通っている人の割合は13.5%という結果になりました。

同じ20代の女性は52.4%と半数以上が脱毛サロンの経験をもっていますが、男性も全体の1割以上が脱毛を行っているという興味深い結果となりました。

メンズ脱毛サロン開業に必要な届け出

写真や動画での撮影が一般的なものとなり、男性も見られることを意識して、身だしなみに気を使うケースが増えてきています。メンズ脱毛サロンの需要増加にあわせて、サロンを開業する際に必要な届け出についてみていきましょう。

開業の届け出

メンズ脱毛サロンは、医療機関飲みに限定されるレーザー脱毛やニードル脱毛以外であれば、特別な認可は不要です。個人事業主として経営する場合は、開業届を提出しましょう。

開業届は正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」と呼ばれ、店舗のある場所を管轄する税務署に書類を提出します。

提出のタイミングは事業のスタートから1ヶ月以内となっており、開業届の原本以外に「控え」と呼ばれるコピーまたは届出書、返信用の封筒と切手、住民票やマイナンバーの写しを送付します。日時や時間に余裕をもって提出を行いましょう。

エステ脱毛開業に必要な施策費用

開業にあたり、資金調達は早めに行っておきたい部分です。事業計画書を作成し、必要な備品・設備・保険などその他の費用を考え、手持ちの資金以外に融資が必要な場合は事前に手続きを進めておきます。

広告費用やWebページ(ホームページ)の作成を行う場合は、広告をどのように出稿するかを別途考慮し、費用を計上します。

融資のほかに、事業者への助成金や補助金が申請できるケースもあります。地域や自治体によって金額が変わる場合もあり、店舗のあるエリアで受けられる助成金や補助金の金額をチェックしましょう。

メンズ脱毛サロン開業までの流れ

メンズ脱毛サロンを開業する場合、まずは開業資金の調達からスタートします。店舗を構える場所を決めてから物件を賃貸(購入)し、外装・内装を整えたうえで備品を揃えますが、それらにかかる費用は事業計画書を作成しながら考慮することになります。

事業計画書はオーナーである経営者自身が店舗運営のために作成するものですが、金融機関で融資を受ける際にも活用されます。また、ビジネスに関する助言を専門家から受ける場合にも事業計画書の提出が求められます。

計画書を作成し、納得ができたところで店舗運営に向けて動き出します。店舗の入る物件を借りて、外装や内装を整えたうえで不足がないかを確認します。スタッフを雇う場合、開業の1ヶ月程度前からを目安に募集をかけましょう。開業届は店舗を開業してから1ヶ月以内に提出します。

開業に必要な資金

脱毛サロンは個人での開業も可能です。ここからは、自宅で開業するケース以外に賃貸マンションやテナントでの開業にかかる費用をチェックしていきましょう。

自宅で開業するケース

自宅開業は、物件の取得・賃貸料金がかからないため、コストをかけずに開業できる方法です。立地にもよりますが、ある程度の集客が見込める場合は無理に立地の良い場所を借りることなく、自宅開業で店舗の運営ができます。

自宅の開業にかかる費用の目安は、約200万円から600万円程度です。業務用脱毛機の台数やスペックに応じて費用が変わることもあります。

賃貸マンションで開業するケース

賃貸マンションの開業には、約300万円から700万円程度がかかります。家賃・敷金・礼金・仲介手数料・管理費・町内会費・火災保険など物件の取得費用と諸費用に加えて、内装のための費用がかかるため、自宅開業よりも割高になります。

自宅開業の場合も内装費はかかりますが、格安の賃貸マンションを使用する際に清掃や内装の必要があると、自宅開業よりもさらに費用がかかります。

テナント借りて開業する場合

テナントを借りての開業は、賃貸マンションよりもさらに費用がかかります。マンションと同じく立地によって費用が変わりますが、約600万円から1,000万円程度の費用を見込んでおきましょう。

テナントは建物の骨組みのみできあがっているスケルトン物件、ビルの2階以上にある空中店舗、前の店舗の備品が残されたままの居抜き物件といろいろなタイプがあり、駅前や通り沿いの路面店のように立地条件が良いほど賃料が高額になります。

物件を借りる場合、居抜きか否かによって料金が大きく変わります。外装・内装をどの程度施すか、電気設備工事やインターネット回線工事が必要かどうかなど、物件ごとに異なる点に注意が必要です。

メンズ脱毛サロンの開業資金を抑える方法

メンズ脱毛サロンの開業には多くの費用がかかりますが、できるかぎり費用をかけずに開業することは可能なのでしょうか。ここからは、費用をかけずに開業するための2つの方法を紹介します。

日本政策金融公庫の融資

日本政策金融公庫(日本公庫)は、個人事業主を含む幅広い業種に携わる人向けに融資を行っています。中小企業・小規模事業者も対象に含まれ、事業への支援として長期固定金利の融資を取り扱っています。

経営に役立つ財務診断サービスやSWOT分析、アドバイスや取引先とのマッチングも実施しており、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みた「小規模事業者経営改善資金(2022年12月時点)」のように、時勢にあわせた融資商品を提供しています。

助成金・補助金制度

脱毛サロンの経営については、スタッフ人材の確保に使える「人材確保等支援助成金」や、指定のエリアで利用可能な「地域雇用開発助成金」を利用できます。

店舗内で電子システムを導入する際に使える「IT導入補助金」や、小規模事業者を対象とした「小規模事業者持続化補助金」も活用できるでしょう。

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メンズ脱毛サロン開業に必要な備品

実際に脱毛サロンへ行ってみると、施術やお手入れに必要な備品が揃えられています。ここでは、メンズ脱毛サロンの開業にあたり、必要になる備品について確認していきましょう。

【メンズ脱毛サロン開業に必要な備品】

  • ・業務用脱毛機

医療行為に用いるもの以外であれば、業務用の脱毛器が使用できます。光脱毛のように、特殊な光を当てて脱毛を促す業務用脱毛機は、購入のほかにレンタルすることも可能です。購入となると高額な費用がかかる場合もあるため、資金計画や店舗の運営状況を考えて導入方法を検討します。

業務用脱毛器は、毛根へのアプローチと同時に肌の引き締め効果を促し、美肌に導く機能をもつものもあります。サロンの運営方針やメニュー内容にあわせて、最適なマシンを選びましょう。

  • ・ベッド

施術に必要なベッドは、男性の体格にあわせたものを選びましょう。寝転びやすく、体格の大きな人でも安全に施術が受けられるサイズ感が理想的です。海外からの来客も想定するなら、日本人の男性だけに限らず大きめのサイズを選んでおくと良いでしょう。

  • ・スツール

サロンの待ち時間や施術の前後で使用するスツールや椅子、ソファーなどは、デスクやテーブルとあわせて用意しましょう。施術用の部屋以外にも、カウンセリングルームや待合所、洗面所・メイクルームを用意している店舗では、各部屋にスツールや椅子を揃えておきます。

  • ・ワゴン

「エステワゴン」「サロンワゴン」とも呼ばれており、施術に必要なものをまとめて収納しておけるワゴンです。キャスターがつけられるものは移動にも手間がかかりません。

上部にトレイがついているもの、5段以上の引き出し式のようにサロンの雰囲気や内装に合うデザインが選べるため、店舗の内部に統一感を出しやすいアイテムです。

  • ・ジェル

脱毛の施術では、肌に直接光を照射してヤケドやヒリヒリ感が出るおそれがあるため、専用のジェルを塗布してから照射を行います。光脱毛は表面の水分量が多いほど皮膚の深層部まで光が行き届きやすくなるため、ジェルの塗布が必要不可欠です。

脱毛ジェルは敏感肌でも使えるものがベストですが、香りが苦手な方のために無臭を含めた数種類を用意しておきましょう。保湿ケアまでカバーできるものを選べば、スキンケア効果も期待できます。

  • ・男性用紙ショーツ

施術中はお客様の衣類にジェルがつかないように、紙パンツを着用してもらいます。VIO(アンダーヘア)脱毛の際には紙ショーツを着用し、脱毛部位にあわせてショーツの位置を調整しながら照射を行います。

どんな体型の人でも着用できるように、サイズのバリエーションは豊富に揃えます。色味も黒や紺のように、男性が着用して気恥ずかしさがない色を選びましょう。

  • ・冷却タオル

脱毛の施術では、皮膚に直接光を照射して脱毛を促します。施術直後は皮膚がヒリヒリとして敏感になっているため、肌への負担を軽減するために冷却タオルで部位を冷やします。敏感肌にも使える、サラサラとした手触りのタオルが良いでしょう。

冷却タオルは肌のほてりを抑えるためのものなので、水分を含ませる必要はありません。しっかりと水分を絞り切れて、冷却効果も高いものが理想的です。

  • ・ドレッサー

施術の前後で脱毛部位や姿をチェックする際に欠かせないドレッサーは、メンズ脱毛サロンでも重宝します。

店内に洗面所しかなく、洗面所にのみ鏡が設置されている場合、身だしなみのチェックが1ヶ所でしか行えないため不便に感じられてしまいます。ドレッサーを設置し、気軽に顔や肌が確認できるように整えておきましょう。

  • ・タオルなど

ジェルや汗の拭き取りに使えるタオルは、施術用の部屋やワゴンの中、メイクルームなどいろいろな場所に置いておけるアイテムです。

タオルは施術中に肌の露出によって風邪をひかないようにカバーしたり、器具や施術に恐怖心のある方をリラックスさせるために、施術時に目元を覆ったりすることもできます。肌触りが良く、脱毛直後の敏感なお肌にも使える柔らかいものを選びましょう。

  • ・シェーバー

脱毛を行う場合、事前に施術部位に毛がしっかりと生えている場合は剃毛が必要になります。事前に剃毛を行うようにアナウンスをしても、当日忘れてしまうケースがみられます。

当日に施術できないことがないように、シェーバーは部位によって使い分けられるものを用意しておきます。産毛にもアプローチできるものはしっかり剃れるため、事前準備におすすめです。

  • ・冷蔵庫

冷却タオル、冷却ジェル、サービスの飲み物などさまざまなアイテムを冷やしておける冷蔵庫。1台設置しておけば多用途に使用できます。

  • ・タオルウォーマー

おしぼりやタオルを温めるための「タオルウォーマー」は、手軽に60度程度まで温められるアイテムです。冷却タオルとは別にホットタオルが必要になったときは、タオルウォーマーが1台あると重宝します。

メンズ脱毛サロンが失敗してしまうケース

メンズ脱毛サロンは若い世代を中心に注目されていますが、経営や運営に失敗するケースもみられます。何が原因で失敗につながってしまうのでしょうか。

集客が上手くできていない

店舗経営においては、「集客」が重要なポイントになります。人が集まる仕組みが作れるかどうか、リピーターがお金を使える(使いやすい)商品やメニューを提供できているかを考えながら、運営を続けていかなければなりません。

利益を出せるメニューや商品が作れていなければリピーターが限られてしまい、売上が思うように得られません。また利益が出ないものをそのままにしていても、店舗運営の成果が出ないまま経営を続けることになってしまいます。

広告にお金をかけすぎる必要はありませんが、店名やサービスを知ってもらう宣伝活動は集客に不可欠です。インターネット上で宣伝を行う場合、SNSとホームページを連携させるような工夫も必要です。

価格帯の設定が間違っている

施術単価が低すぎるとリピーターが増えても黒字化しにくく、反対に単価が高すぎると足が遠のく顧客が増えるために、やはり黒字化までに時間がかかってしまいます。

「コースの種類が少ないうえに金額も高い」というような、サロンの利用客から見て改善の余地がある部分は積極的に見直しを行いましょう。店内で販売しているケア製品や飲み物についても、一般的な単価より高く設定すると購入意欲が下がり売上が発生しにくくなるため注意が必要です。

価格帯の設定については悩ましい部分もありますが、どれだけの顧客が見込めるかを考えたうえで、金額設定を行う必要があります。

▼業務用脱毛機選びに悩んでいる方向けの記事になります。

業務用脱毛機の選び方!種類から選定基準までを解説

まとめ

今回は、メンズ脱毛サロンの需要から開業までの流れ、店舗運営に必要なポイントを紹介しました。脱毛サロンは若い世代を中心に需要が増えており、今後は中高年層にも需要が広がる可能性があります。

ウィズアスでは、サロン開業支援に加え、集客から運用までトータルサポートを提供しています。マシン導入や新規開業をご検討の方は、お支払や導入方法についてもぜひご相談ください。

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