エイジングケアとは?始めるべき年齢と必要となる基本のケア3選

更新日:2023.5.2

サロンオーナーの方に向けて、エイジングケアとはどのようなものかをご紹介していきます。

ある程度の年齢になると気になってくるのが「エイジングサイン」ではないでしょうか。「エイジングケアにはどのスキンケアアイテムを使えばよいのか…」と迷っている方は少なくありません。

そこで今回の記事では、エイジングケアとはどのようなものかアンチエイジングとの違いから、エイジングケアのために実践したケアや男性のケアについて幅広く解説します。ご覧いただければエイジングケアについての知識を深められるはずです。

エイジングケアとは


エイジングケアとは、年齢にあったケアをすることを指します。

美しい状態を維持するためには、年齢ごとの身体の変化に応じたお手入れが重要です。20代から30代、40代、50代…と、年齢を重ねるにつれて身体や肌の状態は変わります。変化によって必要となるのが、年齢ごとの適切なケアです。

つまりエイジングケアとは、年齢を重ねることによる変化に対応したお手入れのことだと言えます。

エイジングケアとアンチエイジングの違い

エイジングケアとアンチエイジングは、言葉は似ているものの本質が違います。アンチエイジングは「抗加齢」との意味を持ち、年齢による変化に抗うためのケアです。しかしエイジングケアは、「年齢にあわせたケア」のこと。つまり年齢による変化に抗うか、対応するかの違いがあります。

エイジングケアを始めるべき目安

エイジングケアを始めるべき年齢の目安は、「肌質が変わってきた」と感じられたときです。肌質の変化は10代後半から始まることもあるので、始めるべき年齢は人によって変わります。

30~40代になればエイジングケアを行うべきです。しかし20代後半になれば肌質の変化が起こりやすくなるため、エイジングケアを始める年齢として決して早すぎるわけではありません。

エイジングケアの基本とは

それではエイジングケアとは、どのようなケアをすることを指すのでしょうか?エイジングケアの基本について、3つのポイントから解説していきます。

基本ケア1:紫外線対策

エイジングケアの基本として欠かせないのが、紫外線への対策です。紫外線は肌の老化に大きな影響を及ぼすとされています。シミ・シワの約80%は紫外線による影響だとされているほどです[1]。また深いシワは加齢によるものではなく、紫外線による光老化が影響していると報告されています[1]。

紫外線は肌にとって「刺激」です。そのため肌はメラニン色素をつくりだして、紫外線によるDNAへのダメージを防ごうとしています[2]。紫外線にあたりすぎてメラニン色素が沈着し、肌の表面に出てきたものが「シミ」です。また紫外線による肌の老化である「光老化」は、シワも引き起こします[1]。そのためシミ・シワの少ない若々しい肌を維持するには、日常的な紫外線対策が重要です。

基本ケア2:抗酸化

抗酸化ケアもエイジングケアのひとつとして欠かせないものです。抗酸化ケアとは、体内で発生した活性酸素への対策となるお手入れのことを指します。肌の荒れや乾燥、ニキビ、シワ、シミ、くすみ、たるみなどのさまざまなトラブルは、活性酸素により引き起こされることもあります[3]。

肌が酸化する一番の原因は紫外線です[3]。しかし皮脂が酸素に触れることでも自然に起こります[3]。酸化ストレスは肌にとってダメージとなるため[3]、エイジングケアでは抗酸化ケアも欠かせません。

基本ケア3:乾燥対策

最後にご紹介するのは乾燥対策です。乾燥はさまざまな肌トラブルの原因となります。シワ・たるみ・くすみ・毛穴の広がりなどの肌トラブルは、乾燥を引き金として引き起こされるものです[4]。

そのため年齢相当の美しさを維持するには、エイジングケアにおいての乾燥対策が重要です。特に空気が乾燥しやすく、皮脂分泌量の少なくなりがちな冬場[4]に気をつけたいケアとなります。

エイジングケアに有効な食べもの

エイジングケアとは化粧品や施術だけで行われるものではありません。食べものでのケアも可能です。それではエイジングケアに有効は食べものとはどのようなものなのでしょうか。

有効な食べもの1:肉・魚・たまご

まずは肉・魚・たまごなどのたんぱく質を多く含む食品です。たんぱく質は肌や美肌にとって欠かせないコラーゲンを作るための原料となります。そのため不足していると肌トラブルが起こりやすく、乾燥しやすくなる傾向です[4]。

たまごは特にたんぱく質摂取源として優れた食品で、アミノ酸スコアが満点である100点と言われています。アミノ酸スコアは人が摂取したいアミノ酸バランスの良さを示すものです。つまりたまごを食べると、必要な栄養素がバランスよく摂取できることになります。

脂質も含む肉や魚、たまごを、美容のために避けがちな方もいるかもしれません。しかしエイジングケアで美しい肌を保つには、必須と言えるほど有効な食べものです。

有効な食べもの2:豆類・大豆食品

続いての有効な食べものは、豆類と大豆食品です。いずれも肉・魚・たまごと同じようにたんぱく質が多く含まれます。さらに大豆を食べると、女性ホルモンである「エストロゲン」と似た働きをする「大豆イソフラボン」[5]も摂取可能です。

エストロゲンには肌ツヤを良くする働きがあるため、肌を美しく保つには欠かせないホルモンと言えます[6]。たんぱく質が豊富な上に大豆イソフラボンも含有される豆類は、エイジングケアにピッタリな食材です。

有効な食べもの3:ナッツ類

ナッツ類もエイジングケアのためにおすすめできる食べもののひとつです。ナッツ類には高い抗酸化作用を持つビタミンEや、ミネラルが豊富に含まれています。さらにたんぱく質や食物繊維も同時に摂取できるため、肌に良い栄養素の宝庫であるのがナッツ類です。

肌の酸化は生きているだけで引き起こされますが、食品による酸化防御は効果が高いとされています[3]。抗酸化作用を含むナッツ類を積極的に食べるようにすれば、酸化によるシミ・シワ・たるみを防ぎやすくなるでしょう。

有効な食べもの4:きのこ・海藻類

きのこや海藻類は身体に良いとされますが、エイジングケアにも役立ってくれます。きのこと海藻類に共通することは、ミネラルと食物繊維が豊富に含まれることです。ミネラルと食物繊維、ビタミンが多い食事を摂ると、肌の状態が良くなったとの研究結果もあり[7]、美肌には欠かせない栄養素を言えます。

海藻には水溶性食物繊維が、きのこにはβグルカンと呼ばれる食物繊維が含まれており、血糖値の上昇を防いでくれます[8]。糖化は高血糖状態が長く続く促されやすくなる傾向です[9]。食物繊維を多く含むきのこや海藻類を食事に取り入れれば、結果的に肌の糖化を抑えやすくなるでしょう。

有効な食べもの5:緑黄色野菜

最後にご紹介するエイジングケアに有効な食べものは、緑黄色野菜です。緑黄色野菜には抗酸化作用を持つビタミンA・C・Eを含むものが多くあります。また食物繊維を多く含むものが多いことも特徴です。

ひとつ前の項目でご紹介したように、ミネラル・食物繊維・ビタミンの3つは、美肌づくりにとって重要な栄養素とされています。特にビタミンAは肌のうるおいを保つ役割を担う栄養素なので[4]、美しい肌づくりのためには積極的に食べるようにしたいものです。

間違ったエイジングケアとは?

一般的におすすめされているエイジングケアの中には間違ったものもあります。次のようなケアは肌にとって逆効果となる可能性があるため、控えるようにしてください。

【間違ったケア】

  • ・ピーリング
  • ・肌をたたいたりこすったりするケア
  • ・冷水での洗顔
  • ・あぶらとり紙での皮脂ケア

ご紹介したケアはついやってしまいがちなことですが、肌に負担をかけるケアです。ピーリングや冷水での洗顔、肌への摩擦や刺激は刺激となります。結果的に肌トラブルやシワ・たるみにつながってしまうこともあるため気をつけましょう。

またあぶらとり紙は皮脂を強力に吸着するため、皮脂不足の状態にしてしまうことがあります。乾燥肌になったり、皮脂不足を補うためにさらに皮脂が分泌されたりすることも。以上のような肌のためのケアは、実は悪影響となりかねないため行わないようにしてください。

女性だけじゃない!男性のエイジングケアとは

エイジングケアとは女性だけのものではなく、男性にも行っていただきたいものです。男性の中にはスキンケア商品などの美容品を使うのに抵抗がある方もいるのではないでしょうか?しかし「美しく若々しくありたい」との思いは性別に関わらずあるものです。

男性でもエイジングケアの基本は変わりません。しかし市場には男性向けのスキンケア商品も揃っているので、年齢による肌変化が気になっているならぜひ使ってもらってはいかがでしょうか。

男性と女性のエイジングケアの違い

男性と女性のエイジングケアの違いは、皮脂と水分量のコントロール法にコツがあります。女性は皮脂が少なく水分が多いのに比べ、男性は皮脂が多く水分が多い肌の方が多い傾向です。また男性はひげを剃ったり、紫外線対策を怠ったりしがちなこともケアの違いに影響しています。

男性のエイジングケアとは、まずは肌をいたわりながら皮脂をしっかりと落とすこと。そしてひげそりで傷ついた肌への保湿ケアを十分にし、紫外線対策を行うことがポイントとなります。用いるスキンケアアイテムは、女性との肌の違いを考慮し、さっぱりとしていて水分をしっかりと補給できるタイプにするのがカギです。

基本は同じとは言え、肌質の違いによって男性と女性で選ぶべきスキンケアアイテムは変わります。皮脂と水分量のコントロールを重視して、男性の生活習慣に即したアイテムを提案しましょう。

エイジングケアとは年齢にあった適切なケアのこと

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、エイジングケアとはどのようなものかご理解いただけたと思います。エイジングケアは年齢に応じた適切なケアのことを指し、基本となるのは「紫外線ケア」「抗酸化ケア」「乾燥ケア」の3つです。

ウィズアスではエステとも違い、医療でもない新たなタイプのエイジングケアを目指す美容機器をご提供しています。エイジングケアは年代や性別に関わらず、美しさを維持するのに必要なものです。導入していただければリーチできる層が増えると考えられるので、ぜひご検討ください。

 

<参考>

[1]参照:JSTAGE:(PDF)紫外線によるシミ・シワ(光老化:ひかりろうか)を防ぐために知っておくべきこと

[2]参照:環境省:(PDF)紫外線環境保健マニュアル2020

[3]参照:JSTAGE:(PDF)皮膚と活性酸素

[4]参照:三重病院:(PDF)三重病院ニュースレターvol.161

[5]参照:厚生労働省:大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A

[6]参照:SMART LIFE PROJECT:女性ホルモンとうまく付き合っていくには?〜増える月経トラブルとその対処法を基礎から知ろう〜

[7]参照:JSTAGE:(PDF)ビタミン・ミネラルと食物繊維をバランスよく含むシリアルは若年女性の肌状態に好影響を及ぼす

[8]栗原毅監修. 眠れなくなるほど面白い内臓脂肪の話. 日本文芸社 2023; 62-63
[9]参照:JSTAGE:(PDF)糖化ストレスと抗糖化作用の評価

体験バナー
体験バナー


関連記事

アンチエイジングで若返る!おすすめの食品と食生活の注意点

ファスティングの特徴とは?6つのメリットと基本のやり方を解説

美肌手入れ

秋を制す者が美肌を制す!?夏のダメージを引きずらないお手入れのポイント

連射式脱毛機の連射数が多ければ効果があるとは限らない!?

業務用脱毛器を中古で購入するメリットとデメリット

医療脱毛と美容脱毛の違い・メリット・デメリットを解説